災害への備え
2024年は大規模な災害と共に始まりました。
震災に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げると共に、今一度、日頃の防災対策を見直したいと思います。簡素ではありますが、ご高齢の方を中心に、災害に備えるポイントをまとめてみました。
- 【家の中の備え】
避難経路の確保
高齢になると動きづらく、様々な物を床に置きがちです。いざという時に出口を塞がないよう、ドアや玄関付近はなるべく物を置かず、逃げ道の確保を。
家具には転倒防止器具をつけること、日ごろから不要な物を減らすことも大切です。停電時の対策
ろうそくは火災の危険があります。乾電池で使えるランタンやラジオが便利です。電池には使用期限があるため、定期的に点検し交換を。
電動の医療機器は、説明書などで停電時の対応を確認しておきましょう。 - 【水や食料の備蓄】
貯めておくより、消費しては補充する「ローリングストック」を目指しましょう。
▪水が重くて持てない、場所塞ぎになる場合は、小さいペットボトルを少しずつ購入したり、置き場所を分散させる。
▪脱水症予防にスポーツドリンクも用意。
▪水がなくても食べられるレトルトのお粥やカレー、缶詰が便利。
▪状況に応じてレトルトの介護食、ゼリーや液体タイプの栄養補助食品を。 - 【排泄・衛生】
▪非常用トイレキットの他、排泄が自立している方でも大人用おむつがあると安心です。
おむつを広げてゴミ袋と組み合わせれば、簡易トイレにもなります。
▪入れ歯洗浄剤や歯磨き等の口腔ケア用品、感染症対策にマスクも必需品。 - 【生活必需品・緊急連絡先】
▪眼鏡、入れ歯、杖など、置き場所を決めてすぐ持ち出せるように。
避難用の老眼鏡や、折り畳み杖を用意するのも一案です。
▪服用中の薬は、別の病院でも処方が出せるよう、お薬手帳があると助かります。
▪普段お使いのバッグに、保険証のコピー・緊急連絡先・処方箋や服薬のメモ・公衆電話用の
10円玉などをまとめた袋を入れておくと、非常時でもすぐ持ち出せます。 - 【防災訓練への参加】
地域の防災訓練に参加すると、避難場所などを知ることができ、また近所と顔見知りになる
機会にもなります。非常時は、身近な地域の繋がりが助けになります。
災害はいつどこで遭遇するかわかりません。備えが役に立たないことも多々ありますが、
落ち着いて行動できるような心構えを持ちたいと思います。