筋肉の老化現象「サルコペニア」
日ごとに寒さがつのってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、皆さんは日常生活で、次のチェック項目にいくつ該当しますか?
- つまずきやすい
- 歩幅が狭くなった
- やせ型
- 立っているのがつらい
- 猫背の方が楽
- 疲れやすい
- 信号が青の間に横断歩道を渡りきれない
- 足などがむくみやすい
- ペットボトルを開けるのがつらく感じる
- ダイエットしても効果がない、ダイエット後にリバウンドしやすい
- 極端な食事制限をしたことがある
3つ以上該当する方は、「サルコペニア」予備軍かもしれません。
サルコペニアとは、「筋肉」と「喪失」を意味するギリシャ語を組み合わせた造語です。筋肉が減り、からだの機能が低下した状態を指します。加齢が主な要因で、65歳以上の高齢者の約25%に該当するといわれています。
握力が低下している、または歩く速度が低下していて、検査で筋肉量が基準より減少していることが認められると、サルコペニアと診断されます。
サルコペニアの原因は、加齢だけではありません。低栄養や活動不足などにも注意が必要です。低栄養になると、活力や筋力、身体機能が低下します。それによって活動量も減り、さらなる食欲低下をもたらす悪循環が生まれてしまいます。サルコペニア対策は、この悪循環を断ち切ることにつながります。
【食事対策】
- たんぱく質を十分に摂ることが大切です。たんぱく質の供給源になる肉、魚、卵、大豆を使った料理を毎日の食事にバランスよく取り入れましょう。
【運動対策】
- 日常生活を活動的にすることで、筋肉量の維持、増強は可能です。
ウォーキングなど外を歩くことも効果的ですが、自宅でできる運動をご紹介します。
手すりにつかまっても構いません。無理なく少しずつ進めていきましょう。
- ・座ったままで足のつま先の上げ下げ
- ・片足ずつの太もも上げ:座ったままでも立ってもOK
- ・立位で踵を上げた、つま先立ち
- ・膝を軽く屈伸させるスクワット
筋肉を維持し、健康な体で冬を乗り切りましょう!!