感染症胃腸炎(ノロウイルス)にならないために
1~2月はインフルエンザと並んで感染性胃腸炎(ノロウィルス)が最も流行する時期です。特効薬がなく、対症療法のみというのが現状です。下痢止めはウイルスを体内に留めるので服用してはいけません。嘔吐には吐き気止めを、嘔吐・下痢による脱水状態にはOS1などの経口補液や点滴をします。高齢者、免疫力が低下している人、慢性疾患のある人、乳幼児や小児は重症化し、生死にかかわることもあります。感染原因はノロウイルスのついた食品を口にする以外に、人から人、嘔吐物から空中を浮遊しているノロウイルスを吸い込んでの感染も報告されています。症状は「吐き気」「嘔吐」「下痢」などで1~2日の潜伏期間を経て発症します。
ご家庭では以下のことに気を付けて予防しましょう。
①二枚貝は生では食べない(85℃以上の熱湯で1分以上加熱するとノロウイルスは死滅します)
② 帰宅時、食事時には丁寧に手を洗う。
③ 調理用品などの消毒(まな板、包丁、食器、ふきんなどは85度以上の熱湯で1分間加熱消毒)
④ 嘔吐物のついた衣類、物品、床などは消毒。アルコール消毒は効果がないので、次亜塩素酸ナトリウム(濃度は200ppm以上)を使って消毒。家庭用塩素系漂白剤(原液に含まれる次亜塩素酸ナトリウムの濃度約5%)の場合は約200倍程度に薄める。
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