高齢者における見え方の変化
人は年齢を重ねる毎に、水晶体の老化や紫外線によって「色覚」が変化し、多くの方が自覚のないまま黄色や薄茶色へと「見え方」が変わっていきます。
色の見え方の変化によって起こること
・階段の段差や、畳や敷物の小さな段差が気づきにくくなる。
・ガステーブルの色が濃いグレーや黒の場合、青色の炎がグレーに近い色で見えたり、実際より小さく見えてしまい炎の強さが分かりづらくなる。
・車を運転する際に、案内表示や信号機の色が見えにくくなる。
・お薬の色が分かりづらく、判別が難しくなる。
見えにくさへの対策として
・住まいに明度(明るい↔暗い)彩度(強↔弱・鮮やか↔地味)を付ける。
・目立つ色のテープを階段や段差のある床などに貼り、気づきやすくする。
・調理の際は、ガスバーナーの炎に袖口や衣服を近づけない様にする。
・お薬の形状や色を袋に書いておく、ポケット付きカレンダーを活用するなど工夫をしてみる。
・道路標識が見えづらいなど、生活に支障を感じたら眼科受診も大切です。
他にも、食卓のテーブルと食器の色に明度、彩度の差を付ける事により、倒したりする事が避けられます(火傷やケガの防止)。
綺麗な色の食器を使用し、食事を楽しんでみるのも良いですよね。
少し色使いを変える事により、転倒や事故防止へと繋げてみては如何でしょうか