推定1日食塩摂取量
あなたの血圧はどのくらいですか?
日本高血圧学会ガイドライン2019で示されている高血圧の基準値は、診察室血圧で140/90mmHg以上(家庭血圧で135/85mmHg以上)ですが、降圧目標は診察室血圧で130/80mmHg未満(75歳未満の成人)とされています。
高血圧は自覚症状が乏しく、放っておくと脳卒中・心筋梗塞・心不全・腎臓病・認知症など、さまざまな疾病を引き起こす原因となります。
高血圧の主要な原因として食塩の過剰摂取が考えられ、日本高血圧学会では、1日6g未満の減塩を推奨しています。
当院では、2019年8月より推定1日食塩摂取量検査(自費500円)を始めました。来院時の少量の尿で一日の食塩摂取量の概算ができます。
減塩を心掛けているつもりでも、実際に測定してみると思っている以上に過剰に食塩をとっていることを知り、驚かれる方もいます。
ご自分が普段の食生活で1日にどれだけの食塩を摂取しているのかを具体的に数値で把握することが出来ますので、ご希望の方は医師にご相談して頂き、ご自分の健康管理にお役立て下さい。
さて、毎日暑い中、熱中症症状を訴える患者様が多くいらっしゃいます。
夏場は熱中症予防のためいつもより塩分をとらなければ・・・と思いがちですが、日本人の平均食塩摂取量は10g前後と、もともとの摂取量がかなり多いので通常の食事をしている方は必要な塩分量は十分摂取出来ているため、あえて食塩を増やす必要はありません。
麦茶などのノンカフェインの飲み物でこまめな水分補給を心掛けるとよいとされています。
ただし、極端な減塩をしている場合や、高齢者で十分な食事がとれない場合、スポーツ時や炎天下での作業時・室内でも大量に汗をかくような時には塩分の含まれているスポーツ飲料などでこまめな水分補給を心掛けて下さい。
エアコンも我慢せず、上手に使いながら熱中症を予防しましょう。
(日本高血圧学会ホームページより一部引用)