インフルエンザ予防にマスク着用
11月に入り、寒さが増し、インフルエンザの予防を心がける時季になりました。
ワクチンを接種していても、罹らないわけではないので患者さんが感染しないように、私たち医療従事者はもちろん、介護者の方、身の回りの方、皆で予防に心がけましょう。
インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)による飛沫感染です。飛沫を浴びないようにすれば感染する機会は大きく減少します。
また、感染者であっても、全く症状のない例や、感冒様症状のみでインフルエンザウイルスに感染していることを本人も周囲も気が付かない軽症の場合もあります。普段から皆が咳エチケット(咳やくしゃみを他の人に向けて発しない、 咳やくしゃみが出るときはマスクを着用すること)に気を配りましょう。
飛沫感染対策ではマスクは重要です。特に感染者がマスクをする方が、感染の拡散を抑える効果は高いと言われています。ある程度の飛沫等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製がお勧めです。
使い捨てを守り、効果が半減しないように正しく着用しましょう。
マスクの上下、表裏を確認し、ゴムひもで耳にしっかり固定したあと、鼻、あごがかくれるようにギャザーを伸ばし、鼻の形に合わせます。上から軽く押さえ、鼻のまわり、アゴまわり、頬まわりにすき間がないことを確認します。すき間があるとそこから花粉やウイルス等が侵入してしまいます。
マスクをすると鼻や口の湿度を高まり、インフルエンザや風邪のような、高湿度が苦手なウィルスの増殖をある程度抑える効果もあります。