踵のひび割れ
春になり踵のガサガサが気になることありませんか。
踵はなぜひび割れるのでしょうか。
人間の皮膚は何層にも重なっており、表面は『角質層』と呼ばれ、外部の刺激から身体を守っています。皮膚の細胞は一番深部で生まれ、古くなるにつれて外部に向かいます。細胞の死骸が集まった層が角質層であり、通常10?20層の死骸で構成されています。
足の裏の角質層は体重を支えたり、地面と接したりと、常に刺激を受けていて人体の中で最も厚く、約100層の死骸の層で構成されています。角質層より深部の層は約65%が水分で、この水分が外側へ滲み出るようになっています。健康な肌であれば角質層は約20%の水分を保っています。角質層は過度の刺激や乾燥により厚みを増し、その事で水分が行き渡りにくくなったり、角質層の細胞の並びが乱れ、水分が蒸発しやすい状態になってしまいます。
乱れた角質層を修復しようと肌の代謝が促進されますが、乱れた角質層は更に乱れた角質層を作る為、乾燥が悪化し、ひび割れガサガサになってしまうのです。
刺激と乾燥の主な要因は
- ①底の薄い靴の利用
- ②足元の暖房器具の多用
- ③皮膚の削りすぎ
- ④加齢による細胞の衰え
- ⑤冬の乾燥
などです。
では踵をどのようにケアすれば良いでしょう。
以下の3STEPで、ひび割れやガサガサを予防・改善しましょう。
STEP1 : 入浴前にガサガサ部分をヤスリや軽石で削る
角質が柔らかいときにヤスリをかけると、皮膚がさけて割れてしまうだけでなく、剥がす必要のない皮膚まで深く削れてしまい、皮膚が肌を守ろうとかえって角質が早く増えたり、固くなったりします。ヤスリは、かかとが柔らかくない入浴前に使いましょう。
STEP2 : 化粧水をたっぷりと
不要部分を削り落とした入浴後、踵(を含む乾燥しているところ全部)に化粧水をたっぷり染み込ませましょう。肌にしっかり水分を含ませる事が乾燥を予防し、ガサガサにさせないコツです。ポイントは、入浴直後にしない事です。入浴直後は身体が火照って足裏も汗をかきます。汗と共に出てしまうので、少し落ち着いてからぬりましょう。
STEP3 : クリームをたっぷり塗り、コーティングする
最後にクリームをぬって仕上げます。クリームは翌朝までしっとり感が継続するものがいいです。尿素入りのクリームは皮膚を柔らかくする働きがあり、ビタミンEは血行促進作用があります。